月別アーカイブ: 2015年7月

平山恭子様による講演「グローバル時代に活躍するために君は、”今”何をすべきか?」報告

SGH委員の大村です。
昨日は(株)ベネッセコーポレーション教育事業本部事業開発課研究開発チームリーダーとしてご活躍になりながら、日本学術振興会の理事長でもある安西祐一郎氏を中心に、産学が連携して次の社会を担う人材をいかにして育成していくかということについて議論、実践する(社)Future Skills Project研究会の事務局長を務めていらっしゃる平山恭子様をお招きして高1、高2生対象および放課後には教員を対象として講演をしていただきました。
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第1部の生徒対象のお話では、前半に「科学技術の進歩」、「働き方の変化」、「未来の予測」など、すでに起こっている急速な社会の変化や、「国際競争力」や「英語の教育力」、「留学の現状」など日本の現状について、危機感を交えながらお話していただきました。後半は、生徒たち自身が自らの未来をどのように捉え、より豊かな未来のために、どのように自らを磨いていくべきかいうことに対してお話をしていただきました。非常に具体的なお話だったので、ここで全てをお話することはできませんが、生徒たちにとってはこれからの高校生活を前向きに、積極的に、そして充実したものにしたいと感じさせてくれるすばらしいお話でした。
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第2部の教員対象のお話は、Future Skills Project研究会における議論と大学教育における実践を紹介していただきながら、高大接続の入試改革も含んで、「主体的な学び」というものについてともに考えるといくという内容でした。ワークショップやアクティブラーニングなど新しい教育に関するカタカナ言葉が先行し、それをやりさえすれば「主体的な学び」が実現されているかのような錯覚を覚える昨今ですが、大切なのは「スキル」ではなく、「マインド」であるというお話には非常に納得させられました。
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現在SGHのプログラムを少しでも充実したものにしたいと奮闘している我々ですが、一体何のためにこのような教育を行うのかという原点の部分が、忙しさのせいで少し弱くなっていたかもしれません。もちろん生徒の成長や将来のためにと思って必死に取り組んでいますが、平山さんのお話の中の「生涯にわたって学び続けるというマインドの醸成」というお言葉がとても心に響きました。これから先の未来はどうなっていくか分かりません。でも、「常に学び続ける」という意識があれば、仕事であっても、結婚生活であっても、育児であっても、どんな困難でも乗り越えていけるように思います。和歌山信愛のSGHプログラムの目標の中にこの「生涯にわたって学び続けるマインドの醸成」を打ち出していきたいと改めて思いました。

追伸

本校でおこなわれた講演会の様子が「一般社団法人 女性と地域活性推進機構」様のホームページでも紹介されています。よければご覧ください。

http://wao.jp.net

女性の社会進出に関わる諸問題の研究

SGH委員の山本恵です。7月10日(水)、高校2年生の「探求発展Ⅰ」の講演が行われました。高校2年生が取り組む課題は「女性の社会進出に関わる諸問題の研究」で、以前もこのホームページで紹介させていただいた「一般社団法人 女性と地域活性推進機構」の理事である中西理翔様を講師にお招きしました。

DSC02019前半は中西様の経歴と人生のターニングポイントについて、後半は生徒のみんなが書いたキャリア・ライフプランシートに沿ったお話をしてくださいました。

 

 

 

その前半のお話の中で、「自分が動くのではなく、人にも動いてもらう」という働き方もあること、「ワークライフバランスを考慮しないと仕事も家庭も長続きしない」ということを教えていただき、生徒のみんなは、「何かを得るために何かを犠牲にする」のではなく、「何も犠牲にせず何もかもを得る」という理想を実現するためには、人生のターニングポイントにおいてどのような選択をするかがとても大切であるということを感じたようでした。また、「どのような選択肢があって、どうすれば最善の道を選ぶことができるのか」は、生徒のみんなにとって、まさにこれからの研究課題でもあります。

後半は、生徒のみんなが書いたキャリア・ライフプランニングシートの中から、特に多かった疑問に答えていただく形で話を進めていただきました。ダイバーシティ(多様性)という概念が社会の中で広がりつつある今、「結婚・子育てと仕事を両立できるのか」「介護と仕事を両立できるのか」などの多くの疑問に対して、「答えは何通りもあると言えます。ただ、共通して言えることは『できるかできないかではなく、やると決める』ということです。」というアドバイスをいただきました。意思があればやりたいことができる、だから困難にぶつかっても前向きに乗り越えていく方法を考えればいいのだ、というエールをいただいたように思います。DSC02029

質疑応答の時間にはこちらの予想に反して多くの質問が出ていました。それぞれが中西様の話と自分のキャリア・ライフプランを重ねて、想像力を膨らませることができたのではないかと感じています。

7月中にもう御一方の講演を聞いた後、高校2年生もワークショップへと進んでいきます。生徒たちからどんなアイDSC02032デアが出てくるか、次世代を担う女性たちの生の声を楽しみにしていてください。

Sr.橋本先生よりカンボジアでの活動について話していただきました。

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SGH委員の大村です。7月7日テスト終了後に、普段はカンボジアで奉仕活動に従事している本学の経営母体「ショファイユの幼きイエズス修道会」のSr橋本進子先生が一時帰国されていたので、本学にお招きして、カンボジアでの活動についてお話をしていただく機会を設けることができました。
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カンボジアがまだまだ恵まれていない国であるということはおぼろげながら知っている生徒たちも、実際に現地で奉仕活動に従事しているシスターの体験に即したお話は心に染みこんだようです。
ポルポト政権下での内戦の結果、国民の4分の1が犠牲になり、今なお再建への道を歩んでいるカンボジア、めざましい発展を遂げている大都市とは対照的にガスや電気などのインフラが整備されていない村の生活など、いかに自分たちが恵まれているかを痛感したことと思います。

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また、Sr橋本は教育活動にも従事されているので、パワーポイントの中ではカンボジアの子供たちの様子がたくさん映し出されました。生徒たちは農作業を手伝う幼い子供、市場で働く子供たちの姿に衝撃を受けるとともに、修道会の運営する勉強会や図書館で、瞳を輝かせながら学んでいる子供たちの表情を目の当たりにして、自分たちの原点に改めて気付かされたようです。

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「恵まれているからこそなくしてしまった何か」に気づくこと、それはSGHプログラムの副産物の一つだと思います。「主体性」「熱意」「感謝」…などなど多くのものがあると思いますが、この貴重なお話を胸にまた一つ生徒たちの心は成長したと思います。

 

 

さて、やはり「百聞は一見に如かず」という言葉にもあるように、伝聞は体験には及ばないと考え、ついに信愛でも初の海外研修旅行を実行に移そうと考えております。カンボジアにある修道会の施設に宿泊し、シスターの活動のお手伝いや同年代の子供たちとの交流など現地に根ざした体験を通して、カンボジアの抱える諸問題について学んできたいと考えています。本学のSGHプログラムの目玉ともなりそうなこの企画、詳細が決定次第、生徒の皆さんに連絡する予定です。

京都市立西京高等学校のSGH報告会に参加してきました

SGH委員の鬼塚です。先日、SGH校の京都市立西京高校を訪問する機会を頂きましたので、ご報告します。
西京高校は、「社会に出てから本当の意味で役立つ力を身につけよう」という精神で教育を行い、そのため、SGH活動にも相当な力を入れておられます。
以前は中国に視点を置いていたこの高校、数年前にアジアに活動の場を広げ、現在はとりわけ「アジアのゴミ問題」に取り組んでいるとのことでした。
今回お邪魔したのは、その中間報告会です。報告会ではまず全体会として高校2年生のスピーチでした。生徒は、SGHのフィールドワークとして7つのコースに分かれ、実際に海外に赴きます。今回話してくれたのは、その7つのコースの各リーダーです。(ちなみに全体の司会も女子生徒がやっていて、リーダーもほとんど女子生徒でした。)
コースはシンガポール、マレーシア、上海、ベトナム、タイ、インドネシア、グアムです。特に、印象に残っているのは、あるリーダーが話してくれた「美しい観光地」の”光と影”です。実際に現地にいかなくては体験できない経験や情報を本当にたくさん得ることができたとのことです。また、ベトナムでは枯葉剤の影響を受けた患者さんの姿を目の当たりにして、泣き出した生徒もいるらしいですが、日本に帰ってその経験もちゃんと活かしていきたいという強い決意を表明しており、非常に感銘を受けました。
その全体会の後は、学校の廊下や教室内などで、ポスターセッションが行われました。生徒のみなさんが、熱心に自分たちが実際に経験したこと、感じたことなどを伝えようとしている姿はとてもすばらしかったです。

今年度アソシエイト校に指定された本学で、これから充実したSGH活動を進めて行く上でとても貴重な体験となりました。西京高校の生徒のみなさんや教職員の皆様に感謝しつつ、ここで得たものを本学の生徒に還元していきたいと思っています。

高校1年生「探求基礎」第2回ワークショップ報告

 

SGH委員の大村です。
6/24(水)は高校1年生「探求基礎」の第2回のワークショップが実施されました。
「地域医療」「地域経済」「地域防災」「産業課題」と4つのグループに分かれて、それぞれ各担当教員のファシリテートのもと、それぞれの活動を行いました。

本来は当たり前のことなのでしょうが、ワークショップをより充実したものにするために、各分野が情報研修室を使いたいと、争うように情報研修室を使うようになりました。この部屋の使用頻度が少なかったことを考えると大きな変化で感動してしまいました。このような活動も学校の中に根付いてくれば嬉しいことです。
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また、大人数を前に発表するということが当たり前になってきました。ぎこちなさもあるけれど、多くの生徒を前にも動じなくなってきています。
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高校1年生の先生からは「これまで授業に行っていないクラスの生徒とはもう一つ関わりがなかったけれど、このようなクラス横断型のプログラムで学年の多くの生徒と話をする機会が持てる。学年の教員全体で学年の生徒を見ていく空気ができるのはいい副産物だ」というお話をいただきました。

その他、下の写真は「地域医療」を担当している生徒が今回のワークショップに向けて、事前に自分で探してきた資料です。「主体的な取り組み」、「協働性」といった本学の目指す力の芽は至る所で芽吹きはじめており、大変喜ばしいことです。
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ここからは期末考査でSGHプログラムは一時小休止。テスト明けには色々な企画が予定されていますので、お楽しみに。
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第1回スーパーグローバルハイスクール連絡協議会へ参加しました。

SGH委員の大村です。少し前のことになりますが、6月23日(火)に東京の方で今年度の第1回スーパーグローバルハイスクール連絡協議会に参加しました。
場所は筑波大学の東京キャンパス。アソシエイトに指定されて初の会合でかなり緊張しながらの参加となりました。SGHとしては新参者、会議の座席は最後尾。気合いを入れて着席。

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午前中は文部科学省からの講演。「社会に求められている力(課題解決力、主体性、協働性、コミュニケーション能力等)」の確認と、それに伴って、大学の教育内容の改革状況、高大接続改革への強い意志が語られ、改めて、高等学校の教育内容の改革へ向けて協力を要請されました。

昼食後の午後は、第1期SGH校の中でもすばらしい取り組みがなされている3校の事例発表。その後、その他の第1期SGH校による取り組み内容のポスターセッションと盛りだくさんの内容でした。

全国の多くの学校が社会で求められる力を高校段階から育成しようと熱心に取り組んでおり、生徒も活発に活動していることが伝わってきます。 生徒が自らの課題研究内容のアドバイスを大学の教員に自分たちでアポをとってアドバイスを求めたり、海外での研修を数多く実施している学校の生徒は、途上国の現状を目の当たりにして大きな衝撃を受け、将来は貧困のない世界の構築のために尽力したいとコメントしたりしていました。
本学のSGHプログラムはまだまだ手探り、荒削りなものではありますが、おそろしい程のスピードで変化する社会に対応し、それぞれの場所で「最適の解」を導くことのできる人材を育てたいという思いは同じです。信愛生のもつ誠実、清廉な心も大切にしながら社会に貢献できる人材を育成したいという思いを新たにしました。

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