月別アーカイブ: 2015年9月

地域防災 フィールドワーク報告

高校一年生担当の平山です。

私からは4つのグループのうちの、地域防災について報告させていただきます。

和歌山は近い将来、南海地震が起きると言われています。海が近いこともあり、沿岸では津波で命を落としてしまう危険性なども心配されています。地域防災では、「災害になった場合にいかに逃げ切り、自分の命を守ることができるか」という事を主なテーマにし、各班に分かれて解決法を探っています。

今回のフィールドワークでは、田辺市防災まちづくり課の方々の協力を得て、田辺市での災害に対する取り組みについて学びました。

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まずはじめに、田辺市の秋津野ガルテンにて和歌山大学の平田先生、バイクレスキューの早稲田さんに講義形式でお話をしていただきました。津波による被害の写真を見ると、その被害の大きさに生徒たちは戸惑いを感じているようでした。

それぞれメモを取る中で、「自助:共助:公助=7:3:0.17」という言葉が、みんなには印象強く残っているみたいです。これは、命を守るには自分で自分を守ることが、一番助かるのだという事を表しています。行政に頼らず、自分の命はまず自分で守らないといけないんだという事は、私自身も意識しないといけないことだと感じました。

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昼食後は、橋谷避難広場、文里避難タワーの見学に行きました。橋谷避難広場へはみんなで歩いて向かいました。広場までは結構距離もあり、広場に上りきるころには、みんなもヘトヘト。広場はとても大きくて、景色もきれいでした。こんないい景色が見えるくらい高いところに上らないと、沿岸のそばであることもあり、津波の危険性から免れられないことにはみんなも納得のようでした。

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見学後は、まちづくり課の方や、自主防災会の方々の田辺市での取り組みについてお話を伺いました。みんなが疑問に感じていることも聞かせていただき、理解が深まったのではないかと思います。

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今回のフィールドワークで、みんなの地震や津波に対するイメージが少し具体的になったのではないかと思います。この経験を活かしてみんなのSGHでの活動がより良いものになることを期待しています。

最後になりましたが、お世話になった田辺市まちづくり課の方々はじめ和歌山大学の平田先生、田辺市の方々、お忙しい中、本当にありがとうございました。

高1探求基礎フィールドワーク報告(地域医療)

地域医療を担当する吉積です。

地域医療チームは、「和歌山の医師偏在の解消」について考えています。特に、和歌山市には医師が多い一方で、他市町村では人口あたりの医師数がかなり少なくなっている、という点に焦点をあて、議論を行っています。
8/3のフィールドワークでは、和歌山県立医科大学地域医療支援センターを見学させていただきました。お忙しい折ご面倒をおかけして申し訳ございませんでした。また、貴重な体験をさせていただいたことを心より感謝申し上げます。

では、いくつか画像をそえながら、フィールドワークの様子をお伝えしようと思います。

はじめに、和歌山県地域医療支援センターのセンター長、上野先生に講義をしていただきました。

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講義の様子です。みな、熱心にお話の内容をメモしたり、スライドショーの図を書き写したりしていました。医療は身近な存在のはずなのに、聞いたこともなかった医療の現状に驚いている様子でした。

和歌山県の地域医療の中核である当センターは、実に高度な設備をそろえているそうです。その一つが次の写真です。
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先ほどの講義の大部屋の映像がリアルタイムで別の部屋にうつっています。
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逆から見るとこんな感じです。テレビ電話のように、音声と画像がお互いに共有できるわけですね。このシステムで、和歌山県立医科大学の高度な専門性を有したドクターが地域の患者を診察することができるようになっています。
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おまちかね、ドクターヘリです。和歌山県全域を担当しており、緊急の患者さんがいれば通報から数分でヘリを飛ばせるように、常に準備を整えているとのことです。整備士さんの控室の壁には、ヘリが着陸できる場所の一覧が貼られていたことにはびっくりしました。
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医療の現場の最前線を見学したことで、生徒たちは自分の住む市町村や和歌山県全体の医療に思いをはせていました。
「医師偏在の解消」という大きなテーマを前に戸惑いをみせていた生徒たちも、こういった貴重な体験をさせていただいたおかげで、自分たちにとっても身近で見過ごせない問題であることを再認識したようです。今後も、この経験をもとにポスターセッションに向けて、さらなるディスカッションを重ねていきます。

「若武者育成塾」信愛チーム、みなべ町を訪問

SGH委員の大村です。

ただ今「READY FOR?」にて「環境に配慮した開発を目指してほしいという願いを込めた動画作成プロジェクト」への支援募集を行っている和歌山信愛チームですが、シルバーウィーク中の9月20日(日)にみなべ町を訪問しました。

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彼女たちが動画の軸に据えたいと考えているのは地元和歌山県に400年前から伝わる環境と暮らしのバランスがとれた現在世界農業遺産への登録を目指している「梅システム」の理念だからです。

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後ろの里山が「梅システム」の全景です。

中腹の少し低い木が植えてあるのが梅林、
その周囲にある背の高い木々が薪炭林、
そして山のふもとにあるのがため池。
これが、環境保全と豊かな暮らしを両立させた「田辺・みなべの梅システム」です。

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高品質な梅をもたらす里山。
豊かな土壌かと思いきや、実は上の写真のように瓜谷累層と呼ばれる養分に乏しく大雨で簡単に崩れてしまう土壌になっています。
そこで、ウバメガシと呼ばれる木を植え、土壌が崩れるのを防ぎ、適度な水分をもたらします。
また、このウバメガシは紀州備長炭の原木で、この養分の乏しい土壌で育てることで反対に木が締まり、非常に高品質な炭を生み出します。もちろん、その林は「択伐」という方法で、しっかり管理されています。

そのウバメガシによって守られた土壌のそばに植えられた梅林には、より高品質な梅を作るために、下草をあえて生やし、有機物の補給へとつなげています。
また、地元ではより優良な梅の品種の育成のために様々な人が尽力してきました。今では誰でも知っている「南高梅」もその結果生まれたものです。
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さらに、ふもとに作られたため池は豊かな水をたたえ、そこから下流の里地を潤し、多種多様で豊かな実りをもたらしています。

「梅システム」がもたらしている経済的な豊かさはそれだけではありません。
梅の加工業の発展は多くの雇用を創出し、美しい梅林の景観は観光資源ともなっています。
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そして、最も大切なのは、これらの「梅システム」が環境の保全にも役立っているということ。
梅の受粉に必要なミツバチだけでなく、様々な動植物の生息地にもなっており、「生物多様性の保全」に大きな役割を果たしているのです。

これが和歌山信愛チームの「環境に配慮した開発を目指してほしい」という願いとまさしく合致する理念。
「豊かな環境」と「豊かな暮らし」、このバランスを考えた開発のために、この「梅システム」を中心に据えた動画にしたいという思いを新たにしていました。

なお、実地見学の後は田辺市へと移動し、動画作成の依頼予定先である、GREENTV Japanの代表水野雅弘様にお時間をとっていただきました。
ぎこちない生徒たちのお願いではありましたが、熱意は伝わったようで「READY FOR?」のチャレンジ成功という条件付きではありますが、正式に協力をいただくことができるようになりました。
生徒たちの夢はますます大きくふくらんでいます。
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現在支援の方は20万円ちょっとです。まだまだ道のりは長いですが、これを読んでくださった皆様、ぜひともご支援お願いいたします。

詳細はこちら:https://readyfor.jp/projects/cambodia-wakamusya-umesystem

高校一年SGH産業課題 8/3フィールドワーク

産業課題グループ担当教員の鬼塚です。8月3日に私たち産業課題のグループは、南部でフィールドワークをする機会を頂きました。バスでみなべ町あぐりセンターに到着した私たちは、みなべ町役場の「うめ課」(実際に存在する課です)の林秀行部長の先導のもと、梅林を見学することができました。

世界農業遺産の登録を目指すみなべ町IMG_2802だけあって、この梅林の景観は、心洗われるものでした。

さて、あぐりセンターに戻ると、暑い中がんばった生徒たちには、なんと梅ジュースの差し入れを頂きました。本当にありがとうございました。とてもおいしかったです。

続いて、みなべ町の梅食材と、梅加工の技術がふんだんに使われた梅弁当をみんなで食べました。恥ずかしながら、そのままでは梅が食べられない私もこのお弁当はとってもおいしく頂きました。

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さて、午後は役場の方々に加えて、梅農家や、梅加工などにたずさわる、「梅の専門家」の皆さんに直接お話を聞く機会を頂きました。技術的なことに加え、農家の方々の思い等、多岐にわたってたくさんのお話を聞くことができました。この後の質疑応答でも、なかなか活発な意見交換ができたように思います。

この経験を活かして、これから生徒たちは、学校で自分たちの意見や考えをまとめつつ、10月のポスターセッションに向けて協力して準備をすることになります。

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お世話になったみなべ町の方々の恩に報いるよう、また世界農業遺産の認定に向けて少しでもお役立てるように、生徒と一緒にがんばっていきます。忙しい中、本当にありがとうございました。

高校1年生フィールドワーク報告(テーマ:地域経済)

高校1年生担当、山本茂樹から報告させていただきます。
さて、高校1年生は、4月から四つのテーマに分かれて、グループ学習に励んでまいりました。四つのテーマとは、地域医療、地域防災、産業課題、地域経済です。このうち、私が担当させていただいております、地域経済についてご報告させていただきます。
地域経済では、「中心街に恒常的なにぎわいを作るためにどのような取り組みをすればよいか、また、その組織づくり、財源はどうするか」というテーマを、和歌山大学経済学部の特任助教、上野美咲先生からいただいております。生徒たちは、自分たちでいろいろ調べたり、アイデアを出し合ったりして、考察を深めてまいりました。しかし、机の上での議論やリサーチでは、具体性に乏しいという欠点がありました。それを補うために行われたのが、今回のフィールドワークです。
フィールドワークは、8月3日(月)に、四つのテーマごとに同時並行的に行われました。地域経済は、まず田辺市を訪問し、南紀みらい株式会社の中山智之様、あがら☆たなべぇ調査隊の池田周作隊長から田辺市街地の取り組みについてプレゼンテーションしていただきました。田辺市街地では、「南紀田辺☆うめぇバル」というイベントを行ったり、古い民家を改装して「紺屋町家」という宿泊施設を開業したりするなど、積極的な取り組みを行っておられるということでした。生徒たちも、プレゼンを真剣に聞いて、自分たちのアイデアを補強しようとしています。

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その後、実際に田辺の市街地を見学して回りました。人数が多かったこともあり、大きく二つのグループに分けての見学です。私が回った方では、有名な「蒲鉾 たな梅」を訪問させていただいたり、「紺屋町家」の外観を見学させていただいたりしました。意外と古い建物も多く残っており、中でも昭和期に建築された警察署の跡地は、「ララ・ロカレ」というおしゃれなベーカリーショップ兼イベント施設となっており、観光資源としても十分に魅力的なものでした。しかし、この日は非常に暑く、せっかくのフィールドワークでしたが、生徒たちもややバテ気味でした……

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最後に、再び和歌山市内に戻ります。和歌山の中心地と言えば、やはりぶらくり丁です。株式会社ぶらくりの日茂由萬様から、中心市街地の空洞化の原因や対策、ぶらくり丁の歴史などについてレクチャーしていただきました。ぶらくり丁の昭和50年代くらいまでのにぎわいは、生徒たちにとってはまったく想像もできないことであったようです。

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こうして、フィールドワークを経験した生徒たちは、自分たちのアイデアに具体性を盛り込むことができるようになりました。10月にはポスターセッション、12月にはパワーポイントを使っての発表を控えています。どのような発表になるか、今から楽しみにしています。ぜひ、頑張って欲しいと思います。

カンボジア研修第1回オリエンテーション

SGH委員の山本恵です。9月10日(木)、カンボジア研修の第1回オリエンテーションがおこなわれました。

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研修に必要な書類の書き方や研修中の心得などのレクチャーを受けています。

 

 

カンボジア研修という信愛にとって初めての壮大なプロジェクトがいよいよ始動しました。今日のオリエンテーションで強調されたのは、プロジェクト1期生としての「責任感」です。誰の目から見ても学校の代表としてふさわしい行動ができるかどうか、またこのプロジェクトを持続可能なものとして後輩たちに引き継いでいけるかどうかはすべて彼女たち1期生の取り組みにかかっています。募金・寄付活動やカンボジアの調べ学習など、出発までにもやることはたくさんあり、また帰ってきてからも活動報告の準備で本当に忙しい日々を送ることになると思いますが、それらすべてのことを自分の糧として、前向きに、思いを込めて取り組むことで、その姿勢はいろんな人に認めてもらえると思います。しっかりがんばってください!

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高校2年生第3回グループワーク

SGH委員の山本恵です。9月9日(水)に高校2年生がSGHプログラム「女性の社会進出に関わる諸問題」の第3回グループワークをおこないました。今回は来たる10月21日(水)のポスターセッションにむけて、本格的にポスターの作成にとりかかりました。

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最終選考まで残ればパワーポイントを使ってのプレゼンテーションがあるため、パワーポイントを作ることを意識しながらポスターのコマ割りをしています。これがなかなか大変で、自分たちの発表内容をうまくまとめ、言いたいことが伝わるコマ割りにしなければなりません。「思い切って大きなコマを一つ作る?」「これじゃゴチャゴチャしすぎてる!」などいろいろな意見が出ていましたが、どの班も「高校1年生が見学にくるんだから、中途半端なことはできない!」と気合いが入っていました。

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早くもポスターが完成した班もあり、発表原稿の作成に取りかかっていました。これからは放課後などの空き時間をうまく使いながらポスターセッションの準備を進めていかなければいけません。しかしこのへんは昨年度取り組んだ「まちなか再生計画」のノウハウをいかして、うまくやってくれることと思います。ポスターセッション当日は、この高校2年生の取り組みに賛同・協力してくださった「一般社団法人 女性と地域活性推進機構」様もアドバイザーとして参加してくださることになっています。講演していただいた内容をどう理解し発表にいかしたか、ということをしっかり伝えられるポスターセッションにしてほしいと思います。

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「伏虎中学校跡地に移転予定の新たな市民会館を考えるワークショップ」報告

SGH委員の大村です。

少し報告が遅れましたが、本学の生徒1名が和歌山市役所からの要請を受けて、若い世代を代表してということで、7月末から「伏虎中学校跡地に移転予定の新たな市民会館を考えるワークショップ」に参加しております。

昨日は、4回目のワークショップ。テーマは「市民会館の管理運営方法について」でした。
アドバイザーとして和歌山大学の濱田先生、和歌山大学附属図書館館長の渡部先生より話題提供があった後に、現市民会館を利用しながら文化や芸術を発信する各種団体の代表の方々に混ざってワークショップが始まりました。
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やはり大人に混ざってということで、なかなか自分の意見を積極的に発信はできませんが、同跡地に別施設の誘致も考えているという少しきな臭い話もありまして、大人たちは毎回、とにかく「熱い!」んです。
管理運営に関しても、「現館長が文化を発信しようという気持ちがない!」とバッサリ!
確かに、色々注目を集めている公共施設は、大きな箱モノを誇るのではなく、ソフトの部分の工夫になっていると思います。
ソフトを支えるのは「人」、なかなか熱い議論となっておりました。
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ちなみに、今回この話を受けて、希望した生徒に参加してもらったのには、「本気の大人に触れさせたい」という思いがあったからです。本気の大人に触れることで、生徒は触発され、必ず自分は将来どのようにして社会と関わっていこうかということを考えるはずだと思っていました。
こちらの予想以上に「熱い」大人たちの議論に巻き込まれて、正直なところここまで押されっぱなしの生徒ですが、今回のワークショップが終わってうれしい一言をポツリ・・・
「次は、しっかり自分の意見を発信したい!」と。
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次回は、9月18日、予定では最後のワークショップです。
「新しい市民会館は、どんな形、どんな配置」がテーマです。
今回の生徒の思いを何とか形にしたいと思いますので、彼女の思い描く市民会館のコンセプトを明確にした上で、どのような施設にするかを具体的に考えさせ、次回のワークショップに臨ませるつもりです。

もし、この記事を読んで、若い世代の意見を聞きたいと思っていらっしゃる「熱い」大人の方々、ぜひとも本学SGH運営委員会までご連絡ください。

高校2年生第2回グループワーク

SGH委員の山本恵です。8月27日(木)に高校2年生がSGHプログラム「女性の社会進出に関わる諸問題」の第2回グループワークをおこないました。今回はそれぞれが分担して調べてきたことをグループのメンバーで共有し、内容を精査しながら、ポスターセッションのためのポスター作りに取りかかりました。図書室の書庫から古い新聞記事を持ってきて、過去の「女性の社会進出」に関する記事をくまなく調べていく班もあれば、企業や大学教授にアドバイスを求める班もあり、アプローチの仕方は多種多様ですが、これから自分たちが出ていく社会のことを真剣に見つめ、社会をよりよくするために自分にできることを主体的に考えていることに変わりはありません。また、大人の我々が知らなかったことを教えられたり、考えもしなかったアイデアにハッとさせられたり、グループワークの様子は見ているこちらにとっても大きな刺激です。
これから、ポスターを完成させて、10月21日(水)のポスターセッションに向けて発表の準備に入っていきます。
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