信愛の教育の最大の特長は、「生徒と先生の二人三脚」にあります。べったりくっつくでもなく放ったらかしでもない「つかず離れず」の関係を保ちながら、先生が生徒をリード・フォローしていきます。「自主性」の名のもとの放任では、基礎が作られずに生徒本来の力が引き出されません。将来、自らの力で能力を伸ばしていくための信愛独自の育成型です。
下の表にもあるように、育成型と対照的なのが提示型といわれる方法です。提示型は、「この大学に行くには、これくらいの学力が必要です」「各自に任せますから学力や生活習慣は自分でつけなさい」という、いわゆる放任型の教育です。
信愛の育成型教育は、学習だけでなく生活指導、進路指導など学校生活全般に生かされています。
担任二人制を敷いているのも先生が生徒をしっかり見守る育成型教育を徹底するためなのです。
① 専任の先生の多さ  ② 適正な生徒数  ③ 能力を伸ばそう、という先生の熱意
以上の3点が信愛育成型教育を可能にしています。
育成型教育には、いくつかの条件が必要です。英単語を覚えること一つをとってみても、再テスト、再々テストと最後まで先生と生徒が二人三脚で取り組みます。そのためには、①専任の先生の多さ、②適正な生徒数、そして③先生の熱意というすべての条件が整わなければなりません。 どこの学校でもできるわけではありません。
実現しようと思ってもほとんどの学校ができない教育の形なのです。
右のグラフからも分かるように、和歌山信愛は「生徒数に対する専任の先生の多さ」が特長です。
このたくさんの先生が見守る手厚い教育環境は全国でも類を見ません。私立学校は、経費を抑えるために専任の教員数を抑え、非常勤を含む講師を増やすところがほとんどですが、シスターたちが運営している信愛は、「生徒の力を伸ばすにはたくさんの先生が必要」という姿勢を貫いています。
英語学習の例
生活指導の例
発達段階・精神年齢が男子と女子とで大きく異なる中学校・高校時代には、各々の特性や発達に応じた指導が必要です。「男子と女子が一緒にいる教室で教えるのは、2つのクラスを同時に教えるようなもの」とも言われます。そういう意味で、女子生徒は女子校で自分を創る・自分の能力を磨くのが理に適っています。
現在、日本では減少傾向にある女子校ですが、世界的にはむしろ増加しています。アメリカでも公立の共学をわざわざ男女別学にするケースが増えているそうです。他の先進国を見てみても、名門校と言われる学校は男女別学であることがほとんどです。また、日本でも東京大学の合格者数上位10校のうち、8校が男女別学の学校です。女子生徒が女子校で学ぶことのメリットはここからもうかがえます。
● 女子は理数系が苦手?
「男子は理数系が得意だが、女子は苦手だ。」実際に、男子校から共学へと変わった進学校の教員から聞いた言葉です。これは本当に正しいのでしょうか。
教科書を執筆されるのは大学の先生や高校の先生がほとんどですが、理数系の教科の教科書は、100%近く男性の先生によって作成されています。そして進学校と言われる学校ほど、理数系の教科は男性の先生が担当されています。そのなかで共学の学校で授業が展開されると、当然の帰結として男子生徒は理解しやすく、女子生徒が理解しにくい、という状況が生じます。この状況がつづくと、教員の側もあきらめてしまい、女子生徒を文系に誘導するようになります。そうするとますます社会全体の共通認識として「女子は理数系が苦手」という勝手なイメージが浸透してしまうのです。
本校では、女子生徒しかおりません。ですから、女子生徒が理解できる理数系の授業が展開されています。その効果もあり、本校の国公立大学合格者のうち5~6割は理系です。「女子は理数系が苦手」というのは、男系社会における、単なる思い込みに過ぎないのです。
● 共学だと逆に求められる「女性らしさ」
昨今の男女平等社会に逆行する現象が、むしろ共学では起こってしまいます。男子は女子の目を意識して「男らしく」あろうとしますし、女子は「女らしく」あろうとするのです。例えば重い荷物を運ぶような作業では、共学の男子は「男らしさ」をアピールするために自分が運ぼうとします。女子は女子で、運べる力があっても「女らしさ」をアピールするために、男子に任せるのです。
滋賀県の調査でも、公立中学校の生徒会長の9割が男子だった、というデータがあります。共学の学校でこそ、「男らしさ」「女らしさ」が求められてしまうのです。
しかし、女子校ではそのような異性の目を意識することによる「女性らしさ」をアピールする必要はまったくありません。だからこそ、女子校の女子生徒はのびのびとしており、非常にパワフルです。「自分らしさ」をそのまま発揮できる場所、それが女子校なのです。
上記のような育成型教育を実施している結果、本校の生徒は驚異的な進学実績をあげています。
2019年の国公立大学(大学校)合格は、11年連続で卒業生のおよそ3人に1人の割合です。そのうち、51.9%が理科系学部学科に合格しており、「リケジョ(理系女子)」の育成に成功している、ということが言えます。なお、国公立大学合格者数79名というのは、関西圏の女子校において、五指に入るトップレベルの水準です。
また、私立大学では関関同立・産近甲龍の関西最難関校に158名の合格を出したほか、きめ細かい指導と女子の就職に定評のある三女子大(京女・同女・神戸女学院)には安定の52名が合格しています。
今後も、生徒たちのタレント(才能)をしっかりと伸ばしていきます。信愛教育にご注目ください!
● 信愛生伸び(中学入試)
信愛女子生徒の驚きの伸び(抜粋)  *数値は小6時の駸々堂模試偏差値に換算したもの(国算理3科総合、または国算2科総合)
《2019年》
58  大阪大(外)
57  名古屋(農)
54  奈良女子大(理)
49  広島大(総合科学)
45  大阪市立大(商)
44  関西学院大(社会)
《2018年》
60  神戸大(医)
50  北海道大(水産)
49  和歌山県立医科大(保健看護)
43  関西大(商)
42  和歌山大(教育)
《2017年》
67  名古屋大(農)
52  大阪大(理)
49  大阪大(外国語)
47  九州大(経済)
45  神戸大(工)
● 信愛生伸び(高校入試)
信愛女子生徒の驚きの伸び(抜粋)  *数値は中3時の中学校の実力テスト合計点(いずれも英国数3科300点満点) 
《2019年》
220点台 大阪教育大(教育)
170点台 和歌山大(経済)
170点台 愛媛大(農)
160点台 和歌山県立医科大(保健看護)
150点台 関西学院大(神)
140点台 関大(商)
《2018年》
240点台 大阪大(医)
210点台 和歌山県立医科大(保健看護)
200点台 関西大(経済)
《2017年》
200点台 和歌山大(経済)
190点台 和歌山県立医科大(保健看護)
180点台 立命館大(産業社会)